人事へ転職を考えているけど、面接では何を聞かれるの?
大手メーカー人事の筆者が、実際に聞かれる質問や回答例を紹介します!
転職は個人のキャリアにおいて大きな転機であり、その一環として面接は非常に重要なステップです。
特に人事職の面接は、コミュニケーションや問題解決、リーダーシップなど多岐にわたるスキルが要求されるため、準備が不可欠です。
この記事では、人事に転職する際の面接対策に焦点を当て、筆者が他社人事に転職する際に実際に聞かれた質問集を通して、より深く解説します。
目次
人事に転職する際の面接対策~実際に聞かれた質問集と回答例~
1. 自己紹介についての質問
質問例
- 「自己紹介をお願いします。」
- 「なぜ人事のキャリアを選びましたか?」
対策ポイント
- 自己紹介は簡潔でかつ興味を引くものにしましょう。
- なぜ人事を選んだか、どのような価値観や経験から人事職に興味を持ったかをアピールします。
回答例
- 自己紹介
- 「初めまして、○○と申します。私は○○会社○○部で○年間人事領域で経験を積んできました。部内では特に○○担当として、○○領域や○○に注力し、組織の発展に貢献してきました。」
- 人事のキャリア選択
- 「学生時代から○○の経験を通して人と関わることに興味を持ち、企業文化や従業員の成長を支える役割に魅力を感じました。そしてこれまでの仕事においても○○の経験から人事の重要性を痛感したため、今後人事職として組織の発展に貢献したいと考えています。」
2. チームでの協力やコミュニケーションに関する質問
質問例
- 「チームでの協力が必要な状況での経験を教えてください。」
- 「コミュニケーションスキルを活かしてプロジェクトを成功に導いた経験を教えてください。」
対策ポイント
- 具体的な事例を挙げ、自身のリーダーシップや協力スキルをアピールしましょう。
- チームでの協力やプロジェクトでの成功体験を通して、自身のリーダーシップや協力スキルを具体的に語ります。
回答例
- チーム協力の経験
- 「前職での○○のプロジェクトでは、異なる部署のメンバーと協力し、スケジュールの調整や情報共有を行いました。その中でも○○のような工夫をして円滑なコミュニケーションを取ることにより、プロジェクトの進捗を順調に行うことができました。」
- コミュニケーションによる成功事例
- 「以前、新たな制度の導入プロジェクトではプロジェクトメンバーと○○のような工夫をして密に連携し、各ステークホルダーに対して効果的な情報共有を行いました。その結果、新制度のスムーズな導入と従業員の理解が得られ、プロジェクトを成功に終わらせることができました。」
3. 難しい判断や問題解決に関する質問
質問例
- 「困難な決断を迫られた経験がありましたら教えてください。」
- 「人間関係や業務上のトラブルをどのように解決しましたか?」
対策ポイント
- 問題解決のプロセスを具体的に説明し、その結果についても触れましょう。
- 困難な局面にどのように対処し、その結果どのような影響があったかを具体的に説明します。
回答例
- 困難な決断への対応
- 「以前、リーダーシップの立場で事業再構築の必要が生じ、難しい決断を迫られました。その際は困難ではありましたが、事前に従業員とコミュニケーションを図り○○を工夫したことで、最善の解決策を模索し決断しました。」
- 人間関係のトラブル解決
- 「部署内での衝突が発生した際、当事者の意見を尊重し、中立的な立場から話し合いの場を設けました。話し合いの中で○○をすることによって問題解決に導くことができ、チームの協力関係を取り戻しました。」
4. 現職での人材評価や採用プロセスに関する質問(現職が人事の方のみ)
質問例
- 「現職の人材評価や採用プロセスにおいて、あなたが人事として重視するポイントは何ですか?」
- 「あなたは人事目線でどのようなスキルや特性を持つ人材を重要視しますか?」
対策ポイント
- 受けている企業の特徴や文化に基づいた回答を心掛けましょう。
- 面接を受けている企業の採用プロセスや評価基準について理解し、それに基づいて親和性があるような自身のスキルや特性をアピールします。
回答例
- 人材評価のポイント
- 「人材評価では、コミュニケーション能力や問題解決能力、柔軟性などを重視しています。これらのスキルがチーム全体のパフォーマンス向上に寄与すると考えています。」
- 重要視する人材スキル
- 「現企業では協調性とイノベーションへの意欲を重要視しています。チームプレイが基本であり、新しいアイディアや問題解決への積極的な取り組みが求められているため、そのような人材確保に注力しています。」
5. 将来の展望に関する質問
質問例
- 「将来の目標やキャリアプランについて教えてください。」
- 「当社でどのような成果を上げたいと考えていますか?」
対策ポイント
- 短中長期の目標を示し、その達成に向けた計画を具体的に説明しましょう。
- 将来の展望や目標を具体的に語り、そのためのステップやアクションプランを提示します。
回答例
- 将来の目標と計画
- 「将来的には人事マネジメントの専門家としてスキルを磨き、企業の成長を支える立場に就きたいと考えています。そのためには継続的な学びと経験の積み重ねが必要だと思っているため、今まで以上に幅広い人事領域での経験を積んでいきつつ、知識を増やしていきたいと考えています。」
- 当社での成果
- 「御社では従業員の満足度向上と組織の人材戦略の強化に貢献したいと考えています。具体的には新しいトレーニングプログラムの導入やリーダーシップ開発の促進などを通じて、成果を上げていきたいです。」
6. 面接官への質問
質問例
- 「逆に質問はありますか?」
対策ポイント
- 面接官への質問も準備しておきましょう。
- 企業への理解を深め、同時に自身の適応力や主体性をアピールするために、面接官に向けた適切な質問を用意します。
- 面接はお互いの理解のためにも大事な場なので、シンプルに自分が聞きたいことを聞きましょう。ただし、離職率や残業時間などマイナスなことは、調べれば分かることかつ印象もあまり良くありません。業務の詳細や雰囲気など直接聞かなけれは分からないこと、かつ気になることを聞きましょう。
- 気になることがない場合は、スキル向上に関する企業取り組みなど、自身のスキルアップに繋がるようなことを聞くと、向上心をアピールできます。
回答例
- 企業文化や価値観に関する質問
- 「従業員同士のコミュニケーションや空気感について知りたいので、御社の企業文化や社風について詳しく教えていただきたいです。」
- 従業員成長支援に関する質問
- 「従業員のスキル向上やキャリア成長をサポートするための取り組みがあれば教えていただきたいです」
まとめ:人事に転職する際の面接対策~実際に聞かれた質問集と回答例~
人事職への転職面接では、コミュニケーション能力や問題解決能力、企業への適応力などが重要視されます。
ここで紹介した質問集と対策ポイントを基に、自身の経験やスキルをより具体的に伝えるよう心掛けましょう。
また、面接では自己分析や企業研究も欠かせませんので、余裕を持ってしっかりと準備を行い、転職を成功に導くための自信をつけてください。
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